2025年2月-Vol.345
  • 概要
  • 国内債券
  • 国内株式
  • 外国債券
  • 外国株式
  • 為替動向
  • 虫眼鏡

主なポイント

17日に10-12月期GDPが発表されます。7-9月期は前期比年率+1.2%と、2四半期連続のプラス成長となりました。当期もプラスとなるとみられますが、個人消費に関しては、定額減税の効果の剥落や物価高などもあり、低迷が見込まれます。今後も物価高が懸念されますが、来年度も高水準の賃上げが予想されることから、消費者のセンチメントに改善がみられるか、引き続き注目されます。

2/12 (米)1月CPI・・・引き続き高い伸びとなるか
2/17 (日)10-12月期GDP・・・上記参照
2/21 (日)1月全国CPI・・・高い伸びが見込まれる

市場見通し

国内債券

日銀による次の利上げまでは相応の時間を要することが想定されるため、買いの動きが優勢となり、金利は小幅低下すると予想する。

国内株式

10-12月期決算での業績下振れリスクは低いが、対米事業の業績見通しへの不透明感から、小幅な上昇を予想する。

外国債券

<米国>FRB(連邦準備理事会)による利下げが継続すると見込むことや、これまでの金利上昇の反動などから、金利は小幅な低下を予想する。

<欧州>欧州の景気低迷を受けたECB(欧州中央銀行)の追加利下げ観測などから、金利は低下を予想する。

外国株式

<米国>米国経済が堅調に推移するなか、トランプ政権の政策による企業業績の拡大期待により、上昇を予想する。

<欧州>グローバルに事業を展開する企業の業績は堅調なほか、中国の景気刺激策への期待やECBの追加利下げが支えとなり、底堅い展開を予想する。

為替市場

トランプ政権の関税引き上げなどはドル高要因となるものの、FRBによる利下げが継続すると見込むことから、ドルは対円で横ばいで推移すると予想する。FRB、ECBともに利下げを継続すると想定されるものの、ECBの利下げ観測が高まりやすいことなどから、ユーロは対ドルで下落すると予想する。

実質GDP成長率(前期比年率)
出所:内閣府

国内債券

1月の国内債券市場

指標銘柄/新発10年国債

1月の国内長期金利は、日銀による追加利上げ観測が高まったことや、1月会合で追加利上げが決定されるとともに、今後も利上げを継続する姿勢が示されたことなどから上昇し、1.240%で終了した。

国内長期金利は、米国金利の大幅上昇や、植田総裁、氷見野副総裁の発言などから、1月の日銀金融政策決定会合での追加利上げ観測が高まったことを受けて、一時1.2%台半ばまで上昇した。その後は、米国金利の低下などを受けて、上昇幅を縮小させる場面もあったものの、23~24日開催の日銀金融政策決定会合において、政策金利の引き上げが決定されるとともに、展望レポートにおいて、物価見通しが大幅に上方修正されたことなどを受けて、再び上昇した。月末にかけては、日銀の利上げ継続姿勢への警戒などから、上昇し、1.240%で終了した。

イールドカーブについては、超長期債の入札がいずれも順調な結果となったことなどから、超長期ゾーンが相対的に堅調に推移し、フラット化した。信用スプレッドは、横ばいとなった。

2月の国内債券市場

日銀は今後も利上げを継続する姿勢を示しているものの、次の利上げまでは相応の時間を要することが想定されるため、2月の国内債券市場は買いの動きが優勢となり、長期金利は小幅低下すると予想する。2月の債券市場のポイントは、①日銀の動向、②米国金利の動向、③国内債券市場の需給動向と考える。

①<日銀の動向>植田総裁は、金融政策決定会合後の会見において、経済・物価の見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利を引き上げると述べ、利上げを継続する姿勢を示した。また、同時に公表された展望レポートにおいても、物価の見通しについては、上振れリスクの方が大きいと明記された。現在、市場では、今後の利上げペースについては、半年に一度程度という見方が優勢となっているものの、為替動向次第では、利上げペースが速まる可能性にも注意が必要である。

②<米国金利の動向>米国では、1月に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)において、4会合ぶりに利下げが見送られると同時に、パウエルFRB(連邦準備理事会)議長は、利下げを急がない姿勢を示した。今後発表される雇用統計などの経済指標の結果によっては、金融政策の見通しを巡る思惑から、米国長期金利の変動幅が大きくなり、国内金利に波及することが考えられる。

③<国内債券市場の需給動向>2月の国債入札スケジュールとしては、10年債(4日)、30年債(6日)、20年債(18日)などが予定されている。まずは、今月最初の超長期債の入札として6日に実施される30年債入札において、投資家による買い需要が確認できるかが注目であり、結果によっては金利が大きく変動する可能性も考えられる。

イールドカーブは、フラット化すると予想する。信用スプレッドは、横ばいで推移すると予想する。

国内株式

1月の国内株式市場

日経平均株価225種 東証株価指数(TOPIX)

1月の国内株式市場は、米国での堅調な雇用関連指標を受けた長期金利上昇と株価下落の流れに加え、トランプ新政権による関税強化への警戒感から、大統領就任日に向けて下落基調が続いた。就任日以降は、関税の即時発動の見送りにより買戻しが進み、日経平均株価で0.81%の下落となった。

初旬は、米国のテクノロジー見本市をきっかけとした半導体産業への成長期待などが株価を支えたものの、その後は米国の堅調な経済指標を背景とした長期金利上昇と株価下落の流れから下落に転じた。中旬にかけては、日銀による追加利上げ期待から金融セクターが買われたものの、トランプ新政権による関税強化への警戒に加え、円高の進行により景気敏感株や自動車株が軟調に推移し、下落基調が続いた。下旬には、生成AIでの中国企業の台頭が懸念される局面もみられたが、トランプ大統領が公約に掲げていた対中関税の即時発動が見送られたことで安心感が広がり、関税の影響を受けにくいとされる内需関連セクター主導で反発した。業種別には、証券、その他製品、銀行などが上昇し、海運、電気・ガス、卸売などが下落した。

2月の国内株式市場

米国経済は堅調に推移し、中国経済も持ち直しの動きがみられる。10-12月期の企業業績は為替レートが円安傾向で推移したこともあり、輸出関連セクターを中心に下振れリスクは低いだろう。一方、米国では輸入品に対する関税強化の動きが続き、対米事業の業績見通しへの不透明感もあることから、小幅な上昇を予想する。

世界各国は、米国の関税強化により自国経済が停滞するリスクへの警戒を強めており、中央銀行に対し金融緩和に向けた圧力が増すことが想定される。金利の低下は株式市場にとって追い風となるものの、物流の停滞や他国通貨安は外需関連企業の業績を悪化させ、米国の政策が世界経済に与える影響を慎重に見極めなければならない状況が続くだろう。

主力企業の10-12月期決算発表シーズンが1月下旬から始まっている。AIに関連する半導体銘柄は利益を大幅に伸ばしており、円金利上昇の恩恵を受ける銀行や受注水準に回復の兆しがみられる機械セクターも今後の増益が期待できそうだ。一方、AI用途以外の半導体や自動車などへの需要は弱く、今年度の外需関連全体での利益は、対前年比で小幅な増加に留まる見込みとなっている。来期にかけては1桁台後半の増益率へ加速が予想されているものの、中国を筆頭に海外の現地企業の競争力が高まっており、トランプ政権の関税リスクと合わせて、外需関連企業の業績見通しは不透明感が強い。現在の市場環境では、国内向けの設備投資やインバウンド需要の増加を背景に、相対的に業績の変動リスクが低く、今来期とも堅調な利益の伸びが期待される内需関連銘柄が選好される展開が続くことを想定する。

外国債券

1月の米国債券市場

米10年国債

1月の米国の長期金利は、インフレの高止まりへの懸念が後退したことや、米新政権発足後に打ち出された政策が想定の範囲であったことなどから、小幅に低下した。

前半、トランプ政権の政策への思惑や、底堅い雇用統計の結果を受けて上昇基調となり、一時、4.8%程度まで上昇したが、CPI(消費者物価指数)で、コア指数が予想を下回ると、インフレ高止まりへの警戒感が後退し、4.6%台まで低下した。トランプ大統領就任後、打ち出された政策が想定の範囲であったことなどから、財政悪化懸念が後退し、金利は更に低下基調となった。FOMC(連邦公開市場委員会)では利下げが見送られたが、相場への影響は限定的となった。月末にかけては、カナダ、メキシコへの関税引き上げをめぐる懸念などから下げ幅を縮め、月末は4.5%台半ばとなった。

イールドカーブは、トランプ政権による関税への警戒感などから、小幅にスティープ化した。

1月の欧州債券市場

ドイツ10年国債

1月の欧州(ドイツ)の長期金利は、CPIの上昇などを受けてインフレの高止まりが意識されたことなどから、上昇した。

前半、ユーロ圏のCPIが上昇基調になっていることが確認されたことや、米国の長期金利が上昇したことから、欧州の長期金利にも上昇圧力がかかった。その後は、上げ幅を縮める展開となったが、トランプ大統領就任後、打ち出された政策が想定の範囲内であったことなどから、欧州景気への懸念も後退し、小幅な値動きとなった。ECB(欧州中央銀行)が0.25%の利下げを実施し、引き続き利下げを続けていく意思が確認されると更に上げ幅を縮め、月末は2.4%台半ばとなった。

ドイツ国債のイールドカーブは、スティープ化した。周辺国国債とドイツ国債の利回り差は、イタリアなどを中心に、小幅に縮小した。

2月の米国債券市場

2月の米国の長期金利は、FRB(連邦準備理事会)による利下げが継続すると見込むことや、これまでの金利上昇の反動などから、小幅な低下を予想する。

2月の欧州債券市場

2月の欧州(ドイツ)の長期金利は、欧州の景気低迷を受けたECBの追加利下げ観測などから、低下を予想する。ECBが量的引き締めを継続していることや、一部の国の財政悪化などが懸念されるものの、ECBによる利下げ継続が予想されることから、周辺国の対ドイツ国債スプレッドは横ばいで推移すると予想する。

外国株式

1月の米国株式市場

米国S&P500指数 ダウ工業株30種平均

1月の米国株式市場は、S&P500指数で2.70%の上昇となった。市場予想を下回るコアCPIや堅調な10-12月期の企業業績に加え、トランプ大統領が就任直後の関税の発動を見送ったことなどが好感され、上昇した。月末にかけては、中国の新興企業が開発した低コストAIモデルの発表により、高性能半導体の需要に対する懸念が生じ、半導体関連銘柄などが売られた。セクターでは、コミュニケーション・サービス、ヘルスケア、金融などを中心に情報技術を除く全てのセクターが上昇した。

1月の欧州株式市場

ドイツDAX指数 イギリスFT-SE(100種)指数

1月の欧州株式市場は上昇した。米国や英国のCPIが市場予想を下回り、インフレに対する懸念が後退したことが下支えとなった。その後も、トランプ大統領が就任直後の関税の発動を見送ったことが好感されたほか、ECB(欧州中央銀行)による追加金融緩和期待などが下支えとなり上昇基調が継続した。国別では、スウェーデン、ドイツ、スイスなどが上昇する一方、デンマーク、ポルトガルが下落した。セクターでは、情報技術、コミュニケーション・サービス、金融などを中心に全てのセクターが上昇した。

1月の香港株式市場

香港ハンセン指数

1月の香港株式市場は上昇した。上旬は、米国の中国に対する制裁や規制強化に関する報道が嫌気されたことに加え、デフレに対する懸念などが重石となり、下落した。その後は、GDPを含む中国の主要経済指標が上振れたほか、トランプ大統領が就任直後での中国に対する関税発動を見送ったことなどが好感され、上昇した。

2月の米国株式市場

2月の米国株式市場は、上昇を予想する。バリュエーションに割安感はなく、インフレ減速ペースの鈍化による利下げ見通しの変化には注意が必要なものの、米国経済が堅調に推移するなか、トランプ政権の政策による企業業績の拡大期待により、上昇を予想する。

2月の欧州株式市場

2月の欧州株式市場は、上昇を予想する。欧州域内経済はドイツを中心に製造業の低調な推移が続き、トランプ政権による政策の不透明感が重石となる一方で、グローバルに事業を展開する企業の業績は堅調なほか、中国の景気刺激策への期待やECBの追加利下げが支えとなり、底堅い展開を予想する。

2月の香港株式市場

2月の香港株式市場は、上昇を予想する。引き続き米国政権による関税政策などが懸念されるものの、中国の主要な経済指標が上振れするなど、景気に持ち直しの兆しがみられることや3月の全人代に向けた景気支援策への期待が支えとなるだろう。

為替動向

1月のドル/円相場

為替(ドル/円)

1月のドル/円相場は、米国の長期金利が小幅に低下したことや、日銀が追加利上げを実施したことなどから、下落した。

前半、米国の長期金利が上昇基調となったことなどから、一時158円台後半まで、上昇する場面もあったが、日銀の高官が1月会合で追加利上げを検討すると発言すると、下落に転じた。トランプ大統領就任後、打ち出された政策が事前の予想の範囲であったことから、米国の長期金利が低下したことも下落要因となった。日銀が事前の予想通り追加利上げ実施すると、さらに下げ幅を拡大し、月末は154円台後半となった。

1月のユーロ/ドル相場

為替(ドル/ユーロ)

1月のユーロ/ドル相場は、欧州金利が上昇したことなどから小幅に上昇し、月末は1.04ドル程度となった。

1月のユーロ/円相場

為替(ユーロ/円)

1月のユーロ/円相場は、ユーロ安円高となった。ドルに対して円・ユーロは上昇したものの、円の上昇率が大きくなったためユーロ安円高となり、月末は161円程度となった。

2月のドル/円相場

2月のドル/円相場は、トランプ政権の関税引き上げなどはドル高要因となるものの、FRB(連邦準備理事会)による利下げが継続すると見込むことから、ドルは横ばいで推移すると予想する。

2月のユーロ/ドル相場

2月のユーロ/ドル相場は、FRB、ECB(欧州中央銀行)ともに利下げを継続すると想定されるものの、ECBの利下げ観測が高まりやすいことなどから、ユーロは下落すると予想する。

2月のユーロ/円相場

2月のユーロ/円相場は、下落を予想する。ドルは円に対して横ばいで推移するが、ユーロに対して上昇となるため、ユーロ/円は下落を予想する。

虫眼鏡

駅伝観戦記

第101回箱根駅伝は、1区から10区までの全区間見どころ満載で、2日間手に汗を握りっぱなしでした。最後の最後まで激しいシード権争いが繰り広げられましたが、惜しくもシード権を逃した11位のチームの総合タイムは前回大会であれば5位相当で、非常にハイレベルな大会でした。あまりにも見どころが多すぎて、正月休みの間に全10区間を3回、2区に至っては5回見直すほど熱中しました。

私が初めて駅伝をスタートからゴールまで余すことなく観たのは、コロナ禍で外出することが憚られた2021年開催の第97回箱根駅伝でした。観戦歴からするとまだまだ新参者ですが、その後いくつかのレースを観戦し、さまざまなデータを調べるうちにその魅力に取りつかれ、今では推しのチームが出場する全レースをチェックするほどのファンになりました。箱根駅伝は現チーム体制での最後の駅伝であり、1年間追い続けた私のようなファンにとっても特別なレースです。

箱根駅伝が終わると、短い休みを挟んで新チーム体制がスタートします。いくつかのチームは箱根駅伝が終わったわずか10日ほど後に開催される東京ニューイヤーハーフマラソンに出場します。箱根11区とも呼ばれ、惜しくも出走が叶わなかった選手たちの走りが注目されるレースです。コアなファンにとっては、箱根駅伝の興奮冷めやらぬ中で、気持ちを新たに切り替えるレースでもあります。このレースを皮切りに3月頃まではハーフマラソンを中心としたロードレースが続き、その後は5,000mや10,000mを中心としたトラックレースのシーズンとなります。私は、推しのチームが出場するいくつかのレースを現地観戦したり、現地観戦をしている方のSNSを参照しながら、レース毎のタイムに加え、コースの特徴や展開、天気、気温、湿度などのデータを記録します。ちなみに、観戦初心者の方にはトラックレースをお勧めします。ロードレースは基本的に一瞬しか観ることができませんが、トラックレースは最初から最後まで楽しめるためです。

トラックシーズンが終わると約2ヵ月の夏合宿が行われますが、月間走行距離が1,200km近くになる選手もいるそうです。毎日フルマラソンを走っている計算になり、その努力には驚嘆するばかりです。しかし、この期間はレースがほとんど行われず、練習の様子もほとんど伺い知ることができないため、私にとっては少々寂しい季節です。

夏合宿が終わると、いよいよ駅伝シーズンの到来です。3大駅伝の出雲駅伝や全日本大学駅伝をはじめ、箱根駅伝予選会や箱根駅伝メンバーを選考するロードレースやトラックレースが、毎週のように開催されます。夏合宿を経て、見違えるように強くなる選手が現れるなど、心躍る季節です。このように11月頃までは観戦およびデータ収集に明け暮れます。12月は箱根直前合宿を行うチームが多く、レースに出場する機会が少なくなります。私はそれまでに収集したデータを分析し、どの選手がどの区間に適性がありそうかなどを想像し、他のファンともSNSで意見交換しながら、エントリー選手や区間配置、タイム、順位などを予想します。最も気持ちが高まる季節です。

12月下旬には、高校駅伝や大学女子駅伝、社会人駅伝などのビッグレースが目白押しで、それらを楽しみつつ箱根駅伝を迎えます。箱根駅伝当日の1月2日と3日は5時に起床し、日も昇らぬ暗く寒い中でまだ眠そうな愛犬を散歩に連れ出し、いつもより早めに朝のルーティンを終わらせます。6時にはテレビの前に座り、SNSで区間エントリー選手の当日変更などの情報収集を開始し、8時のスタートに備えます。そして、テレビ観戦しながら、久しぶりに会った親族に細かすぎる解説をしたり、感動で何度も目頭が熱くなったりしながら、家族との時間を楽しむことが恒例となりました。

さて、今年は東京ニューイヤーハーフマラソンの現地観戦に行ってきました。荒川の河川敷で行われるレースですが、選手が走る道とわずか20mほど離れた土手の上にサイクリングロードが平行しています。前述の通り、通常のロードレースは一瞬しか観ることができませんが、このレースは土手の上から自転車で並走して観戦し続けることが出来るのです。私は、これまたコロナ禍に購入したクロスバイクで並走しての観戦を試みました。前日に下見し、ほとんどの距離を並走可能であることを確認するなど準備万端です。当日、スタートから1kmほどの地点で観戦を開始しました。そこで推しのチームの選手全員が通過するのを見守ってから、駐輪している土手の上に駆け上がり、愛車のクロスバイクで先頭に追い付く計画です。自転車に跨ったのが、先頭が通過してからおよそ2分、距離にして約700m遅れです。必死に前を追いました。ところが、追えども追えども全く追いつきません。そこから約6km、一般ランナーと並走する形になりました。選手たちが1kmを約3分で走ることは知っていましたが、自分が自転車でそれを上回るペースで走ることが出来ないのは全くの計算外でした。途中で追うのを諦め、折り返して来る選手たちを待ち受けることにしました。そこからは何とか並走することが出来ました。選手たちのスピードとスタミナがどれだけ凄いかを身をもって知る貴重な体験となったと同時に、来年に向けて自分自身も鍛えなければならないと感じたレースでした。