主なポイント
今月は主要中央銀行の金融政策決定会合が開かれます。米欧では利下げが予想されていますが、日本では利上げの可能性があります。日銀の植田総裁は、10月の金融政策決定会合後の記者会見で、これまで繰り返し使ってきた追加利上げの判断に「時間的余裕がある」との表現は使わないと述べたことや、11月のイベントでの質疑応答で、12月の会合に向けて「非常に多くのデータや情報が利用可能となる」と述べたことなどから、今月の会合での利上げの可能性もあると思われます。今後発表される日米の経済指標や各種報道が注目されます。
12/12 |
(欧)ECB(欧州中央銀行)理事会・・・利下げが見込まれる |
12/13 |
(日)日銀短観・・・大企業製造業の改善傾向が続くか |
12/17 |
(米)FOMC(連邦公開市場委員会)(18日まで)・・・利下げが見込まれる |
12/18 |
(日)金融政策決定会合(19日まで)・・・上記参照 |
12/19 |
(英)金融政策委員会・・・利下げが見込まれる |
市場見通し
- 国内債券
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日銀による追加利上げ観測から、金利は上昇すると予想する。
- 国内株式
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内需関連企業の業績は堅調な推移を見込む一方、輸出関連企業の業績は不透明感が強く、一進一退の展開を予想する。
- 外国債券
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<米国>トランプ氏の政策は金利上昇要因となるものの、政策の実行には時間がかかると見られることや、米国の雇用鈍化を受けてFRB(連邦準備理事会)が利下げを継続すると見込むことから、金利は小幅低下を予想する。
<欧州>欧州景気に減速傾向が見られることや、ECBの追加利下げ観測などから、金利は小幅低下を予想する。
- 外国株式
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<米国>米国経済は堅調さを維持しており、今後も業績拡大が期待される。また、FRBによる追加利下げが見込まれることも支えとなり、底堅い展開を予想する。
<欧州>トランプ次期政権の政策による企業業績への先行き不透明感が強まっている。一方で、インフレ鈍化によるECBの追加利下げが支えとなり、一進一退の展開を予想する。
- 為替市場
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FRBの継続的な利下げ観測や、日銀の追加利上げ観測などから、ドルは対円で下落すると予想する。FRB、ECBともに利下げが想定されるものの、ECBの利下げ観測が高まりやすいことなどにより、ユーロは対ドルで下落すると予想する。
出所: Bloomberg
国内債券
11月の国内債券市場
11月の国内長期金利は、月中、米国金利の上昇や、日銀による追加利上げ観測などから、1%台まで上昇し、月末は1.050%で終了した。
国内長期金利は、前半、米大統領選挙において、トランプ氏の当選が確実となり、米国金利が大幅上昇したことから、1%台を付け、その後も、円安の進行に伴い、日銀による追加利上げ観測が高まったことから、上昇した。後半、植田日銀総裁の発言から、12月会合での追加利上げが意識されたことを受けて、1.1%に迫る場面もあった。月末にかけては、米国金利の上昇や円安進行に一服感が出るなか、上昇幅を縮小させ、1.050%で終了した。
イールドカーブについては、日銀による追加利上げ観測から、相対的に中期ゾーンの金利上昇幅が大きくなり、フラット化した。信用スプレッドは、横ばいとなった。
12月の国内債券市場
12月の国内長期金利は、日銀による追加利上げ観測から、上昇すると予想する。12月の債券市場のポイントは、①日銀の動向、②米国金利の動向、③国内債券市場の需給動向と考える。
①<日銀の動向>植田日銀総裁が、11月の講演において、次回の金融政策決定会合までに多くのデータが得られる、と発言したことなどから、市場では12月会合での追加利上げの織り込みが進んでいる。毎月勤労統計や日銀短観に加えて、月内の実施が想定されている植田日銀総裁の国会答弁などに注目が集まるなか、12月会合に向けては、金利上昇余地を試す展開になりやすいと予想する。
②<米国金利の動向>米国では、12月に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)における0.25%の利下げ実施が想定されている一方で、トランプ次期政権の経済政策を巡る不透明感から、今後の利下げペースが減速される可能性も意識されている。今後発表される雇用統計などの経済指標の結果によっては、金融政策の見通しを巡る思惑から、米国長期金利の変動幅が大きくなり、国内金利に波及することが考えられる。
③<国内債券市場の需給動向>12月の国債入札スケジュールとしては、10年債(3日)、30年債(5日)、20年債(17日)などが予定されている。足元、来年度の国債発行計画に注目が集まるなか、まずは、今月最初の超長期債の入札として5日に実施される30年債入札において、投資家による買い需要が確認できるかが注目であり、結果によっては金利が大きく変動する可能性も考えられ、注意が必要である。
イールドカーブは、フラット化すると予想する。信用スプレッドは、横ばいで推移すると予想する。
国内株式
11月の国内株式市場
11月の国内株式市場は、米大統領選挙でのトランプ氏勝利を受けた米国株式市場の上昇を背景に大きく上昇したものの、その後は中国景気の弱さや、追加関税など米次期政権の政策への警戒などから軟調な動きとなり、日経平均株価で2.23%の下落となった。
上旬は、米大統領選挙でのトランプ氏勝利により不透明感が後退し、米国株式市場とドル円の上昇から金融セクター主導で大幅高となったが、その後は、米国の利下げ期待が後退するなか、中国景気や素材市況の低迷により、中国に関連する企業の業績悪化が意識されたことなどから反落した。下旬に入ると、ウクライナ情勢の悪化が報じられたことや、トランプ次期米大統領が中国やカナダ、メキシコに対して関税を強化すると表明したことなどが嫌気され、軟調な動きとなった。
業種別には、銀行、証券、繊維などが上昇し、電気・ガス、医薬品、輸送用機器などが下落した。
12月の国内株式市場
国内消費は底堅く、データセンター等への設備投資も伸びていることから、内需関連企業の業績は堅調な推移を見込む一方、外需は中国を中心に弱い動きが続き、米トランプ次期政権の政策への警戒も続くだろう。輸出関連企業の業績は不透明感が強く、一進一退の展開を予想する。
12月は、日米中銀の金融政策決定会合が予定されている。日銀は遅くとも1月には追加利上げをすることが見込まれており、利上げの実施よりも、会合での今後の利上げペースに対する見方がより重要になっている。FOMC(連邦公開市場委員会)では、インフレ圧力を高めると言われるトランプ次期政権の政策により、利下げ時期の先送りを見込む市場に対し、どのようにコミュニケーションを図るのかが注目される。
4-9月期決算は、外需関連企業では旺盛なAI需要やデータセンター投資などを受けて半導体製造装置、非鉄金属などが好調だったものの、低調な中国向け需要から、自動車、鉄鋼など素材関連が厳しく、AI関連を除く電子デバイス・材料なども予想に比べて回復が遅れている。外需関連企業が全体として減益となるなかで、金利上昇や情報化投資、インバウンド消費の拡大などを受けて、金融、ITサービス、鉄道などの内需関連企業は増益を維持し、来年度にかけても堅調な業績推移が期待できるだろう。
トランプ次期米大統領による追加関税の表明を受けて、外需関連企業の業績の先行きに警戒感が強まっている。また、足元では、日米の金融政策による金利差縮小の予想から、円高に振れるなど、為替も大きなリスクファクターとなっている。こうしたなか、経済が好調に推移する米国内に事業基盤を持つ企業や、金利上昇の恩恵を受ける銀行、保険などに注目していきたい。
外国債券
11月の米国債券市場
11月の米国の長期金利は、トランプ氏が米大統領選挙で勝利したことで、インフレや財政悪化懸念などから上昇する場面もあったが、閣僚人事が明らかになるなかで懸念が後退し、低下した。
前半、大統領選挙においてトランプ氏の当選が確実となり、金利が上昇する展開となった。FRB(連邦準備理事会)は事前の予想通り利下げを実施したが、相場への影響は限定的となった。中旬にかけては、強い経済指標を受けて再び上昇し、一時4.5%程度まで上昇した。後半は、トランプ次期政権の人事が徐々に明らかとなるなか、過度な財政悪化への懸念が後退したことなどから低下し、月末は4.1%台後半となった。
イールドカーブは、インフレの高止まりが意識されたことなどから、フラット化した。
11月の欧州債券市場
11月の欧州(ドイツ)の長期金利は、欧州景気の不透明感に加え、トランプ氏の政策が欧州景気に下押し圧力を加えるとの見方から、低下した。
前半、米大統領選挙においてトランプ氏の当選が確実となり、米国の長期金利が上昇すると欧州の長期金利にも上昇圧力がかかり、一時2.5%程度まで上昇する場面もあった。しかし、トランプ氏が主張する関税などの影響で、欧州景気に下押し圧力がかかるとの見方から金利は低下に転じた。後半にかけては、米国金利の低下や欧州の景気減速懸念に加え、ドイツやフランスの政治的混乱などから低下幅を拡大し、月末は2.0%台後半となった。
ドイツ国債のイールドカーブは、スティープ化した。周辺国国債とドイツ国債の利回り差は、財政悪化が懸念されるフランスが拡大した一方、イタリアは縮小した。
12月の米国債券市場
12月の米国の長期金利は、トランプ氏の政策は金利上昇要因となるものの、政策の実行には時間がかかると見られることや、米国の雇用鈍化を受けてFRBが利下げを継続すると見込むことから、小幅低下を予想する。
12月の欧州債券市場
12月の欧州(ドイツ)の長期金利は、欧州景気に減速傾向が見られることや、ECB(欧州中央銀行)の追加利下げ観測などから、小幅低下を予想する。ECBが量的引き締めを継続していることや、一部の国の財政悪化などが懸念されるものの、ECBによる利下げ継続が予想されることから、周辺国の対ドイツ国債スプレッドは横ばいで推移すると予想する。
外国株式
11月の米国株式市場
11月の米国株式市場は、S&P500指数で5.73%の上昇となった。米大統領選挙でのトランプ氏の勝利を受け、減税や規制緩和などの経済政策への期待が高まり上昇した。その後は、堅調な小売売上高や、パウエルFRB(連邦準備理事会)議長の利下げに慎重な発言を背景に利下げ観測が後退し調整する局面もみられたものの、下旬に発表された大手半導体企業の決算が堅調な結果であったことにより、月末にかけては上昇基調が継続し、史上最高値を更新した。セクターでは、一般消費財・サービス、金融、資本財・サービスなどを中心に全てのセクターが上昇した。
11月の欧州株式市場
11月の欧州株式市場は上昇した。トランプ次期政権による関税に対する影響やロシアによるウクライナ侵攻の激化などが懸念されたものの、軟調なPMI(購買担当者景気指数)を背景にECB(欧州中央銀行)による利下げペースの加速期待が下支えとなり、上昇した。国別では、ドイツ、英国、オランダなどが上昇する一方、イタリア、ポルトガル、フィンランドなどが下落した。セクターでは、情報技術、コミュニケーション・サービス、資本財・サービスなどが上昇する一方、素材、一般消費財・サービス、ヘルスケアなどが下落した。
11月の香港株式市場
11月の香港株式市場は下落した。全人代常務委員会では、消費拡大を狙った政策や不動産市場支援など、期待されていた景気刺激策が打ち出されなかったことが重石となったほか、米大統領選挙後は、トランプ次期政権による関税などの対中強硬姿勢への警戒感から、軟調な推移となった。
12月の米国株式市場
12月の米国株式市場は、上昇を予想する。トランプ次期政権の政策によるインフレ懸念や、金利上昇への警戒感が高まっているものの、米国経済は堅調さを維持しており、今後も業績拡大が期待される。また、FRBによる追加利下げが見込まれることも支えとなり、底堅い展開を予想する。
12月の欧州株式市場
12月の欧州株式市場は、横ばいを予想する。ドイツを中心に製造業の低迷が続き、トランプ次期政権の政策による企業業績への先行き不透明感が強まっている。一方で、インフレ鈍化によるECBの追加利下げが支えとなり、一進一退の展開を予想する。
12月の香港株式市場
12月の香港株式市場は、横ばいを予想する。中国では、トランプ次期政権による対中関税などに対する警戒感が高まっており、次期政権の動向を巡ってボラティリティの高まる局面が想定される。一方、12月には中央経済工作会議が開催され、来年に向けた政策方針が示されるなか、経済対策への期待が支えとなるだろう。
為替動向
11月のドル/円相場
11月のドル/円相場は、米国の長期金利の上昇などを受けて上昇する場面もあったが、米大統領選挙で勝利したトランプ氏の経済政策への不透明感や、日銀の追加利上げ観測などから下落した。
前半、米大統領選挙でトランプ氏が勝利したことや、強い経済指標を受けて米国の長期金利が上昇したことなどから上昇基調となり、一時、156円台後半まで上昇した。その後は、米国の長期金利が下げに転じたことや、トランプ氏の経済政策への不透明感から、下落に転じた。また、日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げを行うとの観測も下落要因となり、月末にかけて下げ幅を拡大した。月末は150円台前半となった。
11月のユーロ/ドル相場
11月のユーロ/ドル相場は、欧州景気の弱さが意識される中、下落し、月末は1.05ドル台半ばとなった。
11月のユーロ/円相場
11月のユーロ/円相場は、ユーロ安円高となった。ドルに対して円は上昇、ユーロは下落したことから、ユーロ安円高となり、月末は158円台後半となった。
12月のドル/円相場
12月のドル/円相場は、FRB(連邦準備理事会)の継続的な利下げ観測や、日銀の追加利上げ観測などから、ドルは下落すると予想する。
12月のユーロ/ドル相場
12月のユーロ/ドル相場は、FRB、ECB(欧州中央銀行)ともに利下げが想定されるものの、ECBの利下げ観測が高まりやすいことなどにより、ユーロは下落すると予想する。
12月のユーロ/円相場
12月のユーロ/円相場は、下落を予想する。ドルは円に対して下落するが、ユーロに対して上昇となるため、ユーロ/円は下落を予想する。
虫眼鏡
私の「網膜剥離」体験記
ある在宅勤務の日の昼下がりのことでした。PC画面を見ていると、急に大きな黒い龍の(ような)姿が画面の文字を遮りました。筆と墨で描いたようなその龍の姿に驚いてじっと見つめると、少し漂うように動きます。右に視線を動かすと、なんとついてくるではありませんか。左に視線を動かすとやはりついてきます。その時、私はこの龍が飛蚊症のたぐいの映像だ、と気づいたのです。そして、それは左眼にだけ現れていることも。
それにしてもなんと大きな像であることか。無視できない大きさで、視野いっぱいに広がっています。さらにじーっと見つめていると、龍の胴体のあたりが、モザイクが崩れるように周囲に溶け込んでいきます。最後には一番濃かった龍の頭もぐずぐずと壊れて、消えてなくなってしまいました。この間、10分くらいだったでしょうか。あとはまるで何事もなかったよう。雲散霧消とはこのことです。しばらく茫然としていましたが、その後やりかけていた仕事を片付けるためPC画面に戻りました。
翌日は出社でしたが、特に眼科に行く予定はありませんでした。ただ、昨日見えたものがなんだったのか、いずれかかりつけの眼科病院で聞いてみたい、と思っていただけでした。ですから仕事帰りに、同じビル内に店舗を構える眼科があることを思い出して寄ったのは計画外のことでした。
受付で、予約は入れていない、昨日変なものが見えたので話を聞きにきた、と告げると、一通りの視力検査のあと、瞳孔を開く散瞳薬を点眼されました。ただ、話を聞きたいだけなのに、と思いつつ、ようやく診察室に入った私は「昨日大きな影を見ました。すごく大きかったけど10分くらいで消えました、なんでしょう」と疑問を訴えました。同年代の女医さんはそれに答えることなく、「ちょっと目を触るので麻酔を点眼する」といいます。
なにかレンズのようなものを眼球に当てられ、ぐいぐい押されます。これは眼底検査なのか?「上見て、右斜め上見て、左斜め上見て」等で何度もあっちを見たりこっちを見たりを繰り返します。レンズが眼から離れたと思ったら、また違うレンズを当てられ、同じようにあっちを見たり、こっちを見たり。「昨日見えた像がどんなだったか、絵を描いたんですけど・・」と切り出したところ、「いらない」と一刀両断です。
「あー」という声。にわかに、「外来止めて」と看護師さんに指示を出す医師。空気が緊張感に包まれます。「網膜剥離だね」、「レーザー手術できるけど、しますか?」、「すぐしないと、どんどん剥がれていくよ、上の方だから。」「明日もこれます?」「保険、何割負担?10割で16~18万円くらい。」と。え?手術、今やるの?明日くるの?とかで頭が混乱します。どうも今かららしい。手術についての確認書を渡され、「じゃ、ちょっと落ち着いて、これ読んでサインして」と待合室に出されます。読めっていわれても、瞳孔が開いてるからぼやけて読めないよ~と心の声。しかし、そのために大きな字で印刷してあったのかな、と後から思うのでした。
手術確認書を前に、悩みます。今日は話を聞きに来ただけのはずでは?手術するならかかりつけ医でやるべきでは?しかし、どうもこの緊張感には有無を言わさないものがある。ということは、医者はなるべく早く処置したいということなのか?緊急を要することなのか?と、観念してサインをしました。
手術といっても、眼の検査を行う時のように、台に顎をのせておでこをくっつけて、というよくあるスタイルです。「レーザーを打つのでおでこは絶対離さないように」と言われます。姿勢を固定するために左右のバーを両手で握っていますが、思わず手に力が入ります。最初の一発がズンと眼の奥に当たりました。「昨日の今日で来てよかった」、「けっこう時間がかかるから耳だけ貸しといて」とレーザー攻撃を続ける医者。「餃子の皮が10枚あって、上の1枚に穴があいて浮いている。そこに水が入り込むと隙間がどんどん拡大していくから、入り込まないようにレーザーで焼き止めてるってわけ」等々。レーザーのズンが響いて、頭に入ってきません。そのうち手が止まり「はい、終わり。130発ね」と解放されました。
「レーザーで止めても、引っ張る力がより強ければ網膜が剥がれてくる可能性はあるし、ほかのところに穴があく可能性もあるので万全ではないが、多分大丈夫でしょう」とのこと。「明日、経過みせて」、「お風呂に入っていいけど、10㎏の米とか持ったりしないで」と、特段注意深く過ごす必要はなさそう。こうして“網膜裂孔に対する光凝固術”が終了しました。
その後の経過は順調です。ボクサーがパンチを受けてなる病気という認識くらいしかなかった網膜剥離ですが、その後の情報収集によると、強度近視(屈折度-6.0D以上)の人は中高年になると網膜剥離になりやすいらしいですね。また、レーザーで治療できないくらい網膜が剥がれてくると、手術のため1週間の入院、術後3日はうつぶせ寝、1か月は安静に過ごす必要があるとか。早めの処置ができた私は幸運だったようです。また、医者は患者がエピソードつきで飛蚊症を語る時、より注意深くなるそうです。つまり、いつ、どこで、どういう症状が現れたと訴える時、ほっておいても問題ない生理的飛蚊症ではなく、網膜剥離の疑いが濃いことを念頭に検査を行う、ということでした。今回の龍の姿は網膜に裂孔が生じて血管が切れ、硝子体内に血液が流れ込んだために見えたものでした。
中高年の近視の皆さん、見えるはずのないものが見えたときは、すぐに病院に行きましょう。