レポート

2019年4月-Vol.275

まとめ

今月のポイント

今月24日より日銀金融政策決定会合が開催されます。日銀は、昨年7月に10年物国債金利の変動許容幅を0%±0.2%に広げるなどの政策変更を行って以降、その政策を維持しています。しかしながら、FRB(連邦準備理事会)をはじめとして主要中央銀行がハト派的な姿勢を示すなか、消費者物価の動向をみましても、2月の全国のコアCPI(生鮮食品を除く総合)が前年比0.7%上昇と2%達成には程遠い状況となっています。今回の会合では、急激な円高進行がなければ、現状維持との見方が多いようですが、一部には追加緩和に踏み切るとの見方も出ています。同時に発表される展望レポートにおける見通し修正に加えて、フォワードガイダンスの強化や根本的な政策の変更があるのか、その内容が注目されます。

市場動向
国内債券 世界的な景気減速や日銀によるイールドカーブをコントロールする政策を受けて低下圧力が掛かりやすいことから、低位で推移すると予想する。
国内株式 FRBがハト派姿勢を示したことなどはプラス材料であるものの、世界的に景況感が厳しくなっていることから、上値は重く一進一退の展開を予想する。
外国債券 <米国>FRBが年内利上げを見送る姿勢を示したため、金利の上昇圧力は高まりにくいことから、横這い圏での推移を予想する。
<欧州>ユーロ圏経済は減速しているものの、ドイツ金利は既にかなり低下しているため一段の低下圧力は高まりにくいことから、横這い圏で推移するだろう。
外国株式 <米国>テクニカル面での過熱感が台頭する中、注目される2019年第1四半期決算などの発表後は、材料出尽くしから小幅な下落を予想する。
<欧州>緩和的な金融環境はサポート要因になるものの、今後の企業業績に対する警戒感に加え、米中通商交渉や欧州議会選挙などの不透明要因も残ることから、米国市場をアンダーパフォームしよう。
為替市場 日米金利差はドル円を下支えする一方、FRBが年内利上げを見送ったことはドル買いにブレーキをかけるため、ドルは対円で横這い圏で推移するだろう。ユーロ圏経済が減速しているものの、FRBが利上げに慎重な姿勢を示したことから、ユーロは対ドルで横這い圏で推移するだろう。
虫眼鏡

『家事ノススメ』

ポイント

今月24日より日銀金融政策決定会合が開催されます。日銀は、昨年7月に10年物国債金利の変動許容幅を0%±0.2%に広げるなどの政策変更を行って以降、その政策を維持しています。しかしながら、FRB(連邦準備理事会)をはじめとして主要中央銀行がハト派的な姿勢を示すなか、消費者物価の動向をみましても、2月の全国のコアCPI(生鮮食品を除く総合)が前年比0.7%上昇と2%達成には程遠い状況となっています。今回の会合では、急激な円高進行がなければ、現状維持との見方が多いようですが、一部には追加緩和に踏み切るとの見方も出ています。同時に発表される展望レポートにおける見通し修正に加えて、フォワードガイダンスの強化や根本的な政策の変更があるのか、その内容が注目されます。

今月の主なポイント
4/12 (英)EU離脱に関する回答期限・・・合意なきEU離脱を避けられるか
4/24 (日)日銀金融政策決定会合(25日まで)・・・上記参照
4/26 (米)GDP速報(1~3月期)・・・米経済の堅調さを確認できるか
4月中 米中通商協議・・・合意に向けて順調に進展するのか
消費者物価指数(前年比)

出所:総務省資料をもとに富国生命投資顧問作成

国内債券

指標銘柄/新発10年国債
3月の国内債券市場

3月の債券市場は上昇(金利は低下)した。10年国債利回りは、月初にプラス圏に浮上したものの、その後はマイナス圏で推移した。世界的な景気減速懸念や海外中央銀行のハト派的な姿勢を受けた海外の長期金利低下からマイナス金利の水準は深まり、月末は▲0.095%で終了した。

月初、10年国債利回りは、日銀が3月の国債買入れ方針で長期ゾーンの買入れ回数を減少させたことやマイナス圏での10年国債入札への警戒感から、プラス圏まで上昇した。その後は、景気動向指数が悪化したことやECB(欧州中央銀行)が市場予想より金融政策についてハト派的な姿勢を示したことを受け、金利には低下圧力がかかり、下旬にかけて▲0.05%を中心とするレンジで推移した。また、20日に開催されたFOMC(連邦公開市場員会)で年内の利上げ見送りが示されたことから金利には一段の低下圧力がかかった。月末にかけては、40年国債入札結果がやや弱めの結果となったことから金利が反発する場面も見られたが、4月から国債発行額が減額されるなど良好な需給環境が意識され、▲0.095%で終了した。

イールドカーブは、超長期ゾーンに投資家の利回りに対する需要が集まり、ブルフラット化した。

信用スプレッドは、国債利回りの低下を受けて小幅に拡大した。

4月の国内債券市場

4月の債券市場は、国債発行額が減額されることから国債市場は良好な需給環境が続く見込みのため、金利は低位で推移すると予想する。但し、海外金利の動向や日銀の国債買入れ額に変更がある場合にはややボラティリティが高まる場面も想定される。

4月の債券市場のポイントは、①日銀の国債買入れ、②米国の金融政策、③中国経済の動向と考える。

①<日銀の国債買入れ>10年国債利回りがマイナス圏で推移するなか、日銀は今月の国債買入れ方針で、長期ゾーンをレンジ、回数ともに据え置いた。今月から国債発行額が減額されることなど引き続き良好な需給環境が続く見込みのため、金利は狭いレンジで推移するだろう。

②<米国の金融政策>3月のFOMCにて年内の政策金利据え置き予想が示された。一方、賃金を中心に米国経済は依然として相応の安定感を保っている。想定以上に米国経済が堅調との見方が広がれば、利上げ観測が再燃し、米国長期金利を中心に世界的に金利上昇圧力がかかりやすいだろう。

③<中国経済の動向>中国政府はインフラ投資に加え、減税を実施することで国内の景気下支えを重視している。政策の効果が表れるに伴い、中国の経済指標は改善傾向を示す可能性がある。その場合には、先行きへの期待から世界的に金利上昇圧力がかかりやすいだろう。

イールドカーブは、スティープ化とフラット化を繰り返す展開を予想する。

信用スプレッドは、基準となる国債利回りが低位で推移する見込みから、概ね横這いで推移すると予想する。

国内株式

日経平均株価225種東証株価指数(TOPIX)
3月の国内株式市場

3月の株式市場は、米中貿易協議の進展への期待が高まる一方で、世界景気の減速への警戒感などから一進一退の動きとなり、日経平均株価は0.84%の下落となった。

米中貿易協議の進展への期待などから上昇して始まったものの、その後は中国など世界景気の先行きに対する不透明感が広がったことなどから反落した。中旬に入ると米小売売上高が市場予想を上回るなど米国景気に対する懸念が後退したことや、中国全人代で発表された景気刺激策などが好感されて戻り基調となった。下旬は米国の長短金利が逆転したことなどにより、景気減速への警戒感が高まったことから急落した後、配当の権利取りや再投資を見込んだ買いから大きく反発するなど値動きの荒い展開となった。

業種別には水産・農林、不動産、パルプ・紙などが上昇する一方、海運、ゴム、輸送用機器などが下落した。

4月の国内株式市場

FRB(連邦準備理事会)がハト派的な姿勢を示したことや、中国の景気刺激策は株価にとってプラス材料であると見ているものの、世界的に景況感が厳しくなっていることに加え、下旬から発表される決算でのガイダンスリスクもあり、上値は重く一進一退の展開を予想している。

世界経済の成長ペースの鈍化が、国内経済及び企業業績に影響し始めている。貿易統計によると日本の輸出は中国向けの不振などから昨年12月から今年の2月まで3ヵ月連続で減少しており、これに伴い生産活動も弱い状況になっている。政府は3月の月例経済報告で前月の「緩やかに回復」から「輸出や生産の一部に弱さもみられるが緩やかに回復」に基調判断を2016年3月以来、3年ぶりに引き下げている。先行きについても、「緩やかな回復」を維持しつつも「当面一部に弱さが残る」を表現に加え下方修正しており、こうした環境の中で下旬から発表となる2018年度の企業決算は減速感が強まると見ている。10-12月期決算は外需関連企業を中心に減益だったが、1-3月期についても同様な傾向が続くだろう。また、2019年度の会社計画については、足元の環境から慎重なガイダンスが発表される可能性は高い。中国の景気刺激策が打ち出されるなど先行きについては明るい材料も見られるが、世界経済の減速感が強まる中で回復に転じるのは、早くても下期以降と予想している。

一方で、株式市場は昨年12月をボトムに上昇に転じ、その後も底堅い動きが続いている。例年4月は外国人投資家が買越しとなる傾向があることから需給面が支えとなる可能性を考慮しつつも、決算発表でのガイダンスリスクに加え、今後の米国とのTAG(物品貿易協定)交渉の行方など不透明要因もあり、上値の重い展開が続くと見ている。

外国債券

米10年国債ドイツ10年国債
3月の米国債券市場

3月の米国の長期金利は低下した。前月末の流れを引継ぎ2.7%台半ばまで上昇して始まったが、7日のECB(欧州中央銀行)理事会、20日のFOMC(連邦公開市場委員会)がともに市場予想以上のハト派的な姿勢を示したため一時2.3%台まで低下した。月末にかけてはやや戻し2.4%台で引けた。

イールドカーブは中長期ゾーンの低下幅が大きく、短期と中期は逆イールドとなった。超長期ゾーンの低下幅は相対的に小さかったため、長期と超長期はブルスティープとなった。

3月の欧州債券市場

3月の欧州(ドイツ)の長期金利は低下した。米金利の動きに連れて0.2%台に乗せた後、7日のECB理事会が想定以上にハト派的な姿勢を示したため0.05%近辺まで急低下した。20日のFOMC後はさらに▲0.1%近辺まで低下したが、月末はやや戻して引けた。

周辺国国債とドイツ国債のスプレッドはほぼ横這いとなった。ECB理事会後はスプレッドが小幅縮小したが、FOMC後ドイツ金利がマイナス圏まで急低下する一方で、周辺国国債の低下幅は相対的に小さかったため往って来いとなった。

4月の米国債券市場

4月の米国の長期金利は横這いを予想する。米国経済は労働市場を中心に好調さを維持し、当面は緩やかな景気回復となるだろう。一方、FRB(連邦準備理事会)は年内の利上げを見送る姿勢を示し、金利の上昇圧力は高まりづらい。米中の通商交渉に関する不透明感もあり、金利は横這い圏で推移するだろう。

4月の欧州債券市場

4月の欧州(ドイツ)の長期金利は横這いを予想する。ユーロ圏経済は減速している。各国の政治不透明感などから、短期間で景気が持ち直す展開は想定しづらいが、ドイツ金利はすでにかなり低下しているため、一段の低下圧力は高まりにくい。一方、中国政府の景気刺激策の効果が発現するにつれ、ユーロ圏の景気が幾分落ち着くことも考えられる。金利上昇局面ではドイツ国債への押し目買いが入りやすく、金利は横這い圏で推移するだろう。

外国株式

米国S&P500指数ダウ工業株30種平均ドイツDAX指数イギリスFT-SE(100種)指数香港ハンセン指数
3月の米国株式市場

3月の米国株式市場は、S&P500指数で1.79%の上昇率となり、3ヵ月の続伸となった。上旬は、グローバル景気の減速が懸念されて売られたものの、注目のFOMC(連邦公開市場委員会)で2019年中の利上げを見送り、また9月末で資産縮小も停止する方針が示されたことで、一段高となった。その後、予想を下回る欧州の経済指標や米国の11年半振りとなる逆イールドなどが懸念されて下落する局面もあったが、月末にかけて再度買い戻された。

セクターでは、情報技術、不動産、一般消費財・サービスなどが買われ、一方、金融、資本財・サービスが売られた。

3月の欧州株式市場

3月の欧州株式市場は、中国や欧州圏の冴えないマクロ経済指標は懸念されたものの、主要中央銀行のハト派的なスタンスが好感されて米国市場の上昇に追随して上昇して始まった。その後、ブレグジット(英国のEU離脱)の不透明感が強まる中、予想を下回る経済指標に加え、自動車関連企業の業績懸念や銀行セクターが売り込まれたことから下落した。月末にかけて主要中央銀行のハト派的な姿勢が改めて好感される中、米国市場の上昇に連れて上昇した。国別では、ベルギー、デンマーク、イタリアなどが買われる一方で、マネーロンダリング懸念で銀行が売られたオーストリア、ノルウェー、スウェーデンなどは下落した。セクターでは、生活必需品、ヘルスケア、不動産などが買われる一方、金融のみが下落した。

3月の香港株式市場

3月の香港株式市場は、1.46%の上昇率となり、3ヵ月の続伸となった。注目の中国の全人代では、減税や景気対策が改めて確認されたことが好感された。その後、中国や欧州のマクロ経済指標が冴えないことで下落した局面もあったが、月末にかけての欧米市場の上昇に追随して上昇した。

4月の米国株式市場

4月の米国株式市場は、グローバル景気や、米中通商協議を巡る不透明感、またテクニカルな過熱感の台頭もあって、4月中旬からの2019年第1四半期決算発表などを注目材料に、材料出尽しから小幅な下落を予想する。

4月の欧州株式市場

4月の欧州株式市場は、欧州マクロ見通しが引き下げられるに連れて今後の企業業績への警戒感が強まっている。また、米中通商交渉や5月の欧州議会選挙などの不透明要因も払拭出来ず、緩和的な金融環境はサポート要因となるものの、米国市場をアンダーパフォームしよう。

4月の香港株式市場

4月の香港株式市場は、米中の通商協議進展や中国の緩和的な金融政策及び財政政策への期待は下支え要因となるものの、中国の経済指標の減速が引き続き懸念され、また、テクニカル的な過熱感も高まっており、米国同様に小幅な下落を予想する。

為替動向

為替(ドル/円)為替(ドル/ユーロ)為替(ユーロ/円)
3月のドル/円相場

3月のドル/円相場は、円高ドル安となった。20日のFOMC(連邦公開市場委員会)で年内は政策金利据え置きとの見通しが出されたこと、欧州の景況感悪化に伴うリスク回避の動きなどから円高傾向となり、月末は110円台後半となった。

3月のユーロ/ドル相場

3月のユーロ/ドル相場は、ドル高ユーロ安となった。ECB(欧州中央銀行)理事会とFOMC(連邦公開市場委員会)双方のハト派的な姿勢が綱引きして上下に振れた後、欧州の景況感悪化を受けてユーロが下落、月末は1.12ドル台前半となった。

3月のユーロ/円相場

3月のユーロ/円相場は、円高ユーロ安となった。上旬にECB理事会がハト派的な姿勢を強めたことで125円を割れた。その後、一時的に戻す局面もあったが、下旬には再びユーロが弱くなり月末は124円台前半となった。

4月のドル/円相場

4月のドル/円相場は、横這いを予想する。日米金利差はドル/円を下支えする一方、FRB(連邦準備理事会)が年内の利上げを見送ったことは、ドル買いにブレーキをかけるだろう。

4月のユーロ/ドル相場

4月のユーロ/ドル相場は、横這いを予想する。ユーロ圏経済の減速を受けてユーロの上値は抑えられる一方でFRBが年内利上げを見送ったため、横這い圏での推移を見込む。但し、欧州各国の政治リスクが高まる場合、ユーロがドルに対して軟調になることも考えられる。

4月のユーロ/円相場

4月のユーロ/円相場は、横這いを予想する。ドル/円、ユーロ/ドルともに横這いを見込むため、ユーロ/円も概ね横這いとなるだろう。

虫眼鏡

「家事ノススメ」

現在の日本では、共働き家庭が一般的になりつつあります。以前、男性は外で生活費を稼いできて、家事は女性がするということが当たり前であったかもしれませんが、それはもう過去の話です。もちろん、子育ては女性がするものといった固定概念も同様であります。この固定概念を打ち崩すことに一役買ったものが、「イクメン」という言葉だと思われます。一般的には、積極的に子育てに参加する男性に対して使われる言葉でありますが、有名なタレントの方に対して使われる等し、我々の日常生活に非常に浸透しています。加えて、「イクメン」という言葉ほど現状浸透はしていないかもしれませんが、共働き家庭を象徴する言葉に「カジメン」という言葉があるらしいです。意味は読んで字の如く、家事をする男性のことを示すとのことです。正直、何でもかんでも「~メン」と称して、もてはやすのはどうかと思いますが。そんな「カジメン」に関する非常に興味深い調査結果を最近目にしましたので、ここでそれを一部ご紹介したいと思います。

一般社団法人ストレスオフ・アライアンスが、全国の男女14万人に行なっている大規模調査であり、「家事時間」をテーマにしたものになります。

当調査の結果によりますと、
①家事を「ほとんどしない」男性は、平日34.0%、休日27.1%。「60分未満」と合わせると、8割程度の男性が平日・休日共に家事時間は1時間を下回る。
②女性は平日も休日も3割程度が「1時間以上2時間未満」を家事に費やしている。
③特に男女差が顕著なのは休日の「3時間以上」。男性が2.4%なのに対し女性は16.8%と、女性に家事負担がかかっている。

以上の結果から、まだまだ「カジメン」という男性が「稀少種」であるということがよくわかります。一般的に男性が行う家事としては、「ゴミ出し」や「食後の洗い物」等がイメージされやすいですが、これらのみ行っているだけでは、「カジメン」と称されるには、まだまだ遠いと思われます。

このように依然として、女性に家事負担が重くのしかかっている現状において、特に男性が非協力的な家事の内容について、記述がありましたので、加えてご紹介します。私もそうだったように、おそらく初めて耳にする方が多いかもしれませんが、それは「見えない家事」というものになります。これは、例えば「洗濯」前の洗剤の詰め替えや、「掃除」後の掃除機内のごみ捨て等、一般的な家事に付随していながら一緒には行われず、別途の手間となる家事のことのようです。先述の「ゴミ出し」や「食後の洗い物」のように、表面的にその結果が目に見えるわけでなく、いわゆる雑務的な要素が強いものであるという印象です。こういった「見えない家事」を男性の約4割は「ほとんどしない」とのことであります。

確かに、一男性としては、「家事をした」という一種の達成感ならびにそのことに対しての評価を直に感じたいという気持ちもありますが、こういったなかなか目につかないことこそ、女性としてはやってほしい、やってくれたら嬉しいと素直に感じるのではないだろうか、と率直に感じました。私自身も、最初は「ゴミ出し」「食後の洗い物」のみを家事としてやっていました。しかし、やり続けていく中で、例えばゴミ出ししたら、新しいゴミ袋に取り換える、そうすると、ゴミ袋の残量に気付き、会社帰りにスーパーでビールを買う「ついでに」買ってこようと思い、これが続くと、知らぬ間に「家事をやっている」という意識より、自分にとって「当たり前」になっていきます。「食後の洗い物」も同様だと思います。日々、洗い物をしていると、排水溝の汚れが気になり始め、洗い物の量が少ないときに「ついでに」洗ってみようと思い、やってみたりしました。最初は、面倒臭いなぁと思っていましたが、キレイになったらなったで、結構嬉しかったりします。ここで自分は「カジメン」だとアピールするつもりは毛頭ありませんが、男性は何か一つやり始めたら、自分なりに「こだわり」をもって、やり続けていくことは得意であると思っています。(この「こだわり」がもめごとを引き起こす可能性を秘めているということは、一旦置いておきます。)

とにかく、夫婦間ならびに家族間のコミュニケーションを円滑に進めていく上でも、家事に対してもっと男性は積極的に、それこそ自分なりにやってみればいいと思っています。その中で、間違ったり、小言を言われることはあるかもしれませんが、やらないで文句を言われて、しぶしぶやり始めるより断然良いと、個人的には思います。

さて、今日は帰りに三角コーナーネットを忘れずに買って帰りますか。