レポート

2016年01月-Vol.236

まとめ

今月のポイント

27日より日銀は金融政策決定会合を開催し、28日には「経済・物価情勢の展望」、いわゆる展望レポートを発表します。展望レポートは、これまで毎年4月と10月の年2回、経済・物価情勢に対する見通しを公表していましたが、今年より1月、4月、7月、10月の年4回公表することとなりました。先月発表された11月の全国消費者物価(除く生鮮)は前年比+0.1%と、低い伸びに止まっています。日銀は、目標の2%程度に達する時期を2016年度後半頃に先送りしましたが、現状では達成は困難とみられます。そのため、今後も折に触れて追加緩和の思惑が浮上することが予想され、市場動向に影響を与える可能性があるでしょう。

市場動向
国内債券 日銀の国債買入策等の影響から金利は低位で推移すると予想する。
国内株式 原油安の影響などを受け、神経質な相場展開が続く可能性はあるが、来期の利益を織り込む形での上昇を予想する。
外国債券 <米国>段階的な利上げ実施見込みを背景に、長期的には金利の緩やかな上昇を予想するが、金利上昇時の買い需要が強く、当面は横這いの動きとなろう。
<欧州>緩和拡大期待が高まりやすく金利に低下圧力が掛かるが、追加緩和実施に向けたECB(欧州中央銀行)内の意思統一は容易ではなく低下は限定的となり、当面は横這いの動きとなろう。
外国株式 <米国>中旬から本格化する10-12月期の企業業績の他、主要なマクロ経済指標などを材料に、今後の利上げのペースを巡る思惑から一進一退の動きを予想する。
<欧州>テロ懸念が継続する一方、追加金融緩和期待が継続する中、ユーロ安からの業績下支えもあり、相対的に堅調な動きとなると予想する。
為替市場 段階的な米利上げ実施見込みを背景に、長期的には緩やかな円安ドル高を予想するが、利上げ実施前にドル高基調が続いていたため、一旦は横這いの動きとなろう。ECBへの緩和期待が高まりやすくユーロに売り圧力が掛かるが、追加緩和実施に向けた意思統一は容易ではなく買い戻しも予想され、当面は対ドルで横這いの動きとなろう。
虫眼鏡

『ひとり』

ポイント

27日より日銀は金融政策決定会合を開催し、28日には「経済・物価情勢の展望」、いわゆる展望レポートを発表します。展望レポートは、これまで毎年4月と10月の年2回、経済・物価情勢に対する見通しを公表していましたが、今年より1月、4月、7月、10月の年4回公表することとなりました。先月発表された11月の全国消費者物価(除く生鮮)は前年比+0.1%と、低い伸びに止まっています。日銀は、目標の2%程度に達する時期を2016年度後半頃に先送りしましたが、現状では達成は困難とみられます。そのため、今後も折に触れて追加緩和の思惑が浮上することが予想され、市場動向に影響を与える可能性があるでしょう。

今月の主なポイント
1/26 (米)FOMC(連邦公開市場委員会)・27日まで・・・声明の変化に注目
1/27 日銀金融政策決定会合(28日まで)・・・現状維持とみられる
1/28 日銀展望レポート・・・上記参照
1/29 12月鉱工業生産・・・製造工業生産予測調査では前月比+0.9%
実質GDP成長率(前期比年率)

国内債券

指標銘柄/新発10年国債
12月の国内債券市場

12月の債券市場は上昇(金利は低下)した。10年国債利回りは、月初、米国の利上げ観測から0.3%台前半でもみ合う展開となった。その後は、米国の利上げペースが緩やかなものになるとの見方が強まったことや、日銀が「量的・質的金融緩和の補完措置の導入」を発表したことから金利は0.2%台半ばまで低下し、月末は0.265%で終了した。

月初、10年国債利回りは高値警戒感や予想を下回るECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和、米国の利上げ観測から上昇したものの、原油価格の低下などインフレ期待が弱まる中、0.3%台前半でもみ合った。中旬には、米国のハイイールド債ファンドの解約停止をきっかけにリスク回避の動きが強まり、0.3%割れまで低下した。注目を集めたFOMC(連邦公開市場委員会)では、0.25%の利上げと慎重な金融政策の運営方針が示されたが、国内の債券市場は大きく反応しなかった。その後、日銀が予想外に『「量的・質的金融緩和」を補完するための諸措置の導入』を発表し、国債買入れ年限が長期化されたことから金利は0.2%台半ばまで低下した。月末にかけては、年末の休暇の影響や1月からの日銀国債買入れ年限長期化に対する期待もあって底堅く推移し、0.265 %で終了した。

イールドカーブはブルフラット化した。日銀の補完措置導入を受けて超長期ゾーンが大きく低下した。

信用スプレッドは、ほぼ横這いで推移した。

1月の国内債券市場

1月の債券市場は、米国での追加利上げの動向に関心が集まる一方、日銀の国債買入れ年限の長期化や世界的な物価の低迷などが相場を支えると予想する。投資家の高値警戒感は強いが、日銀の国債買入策等を背景に、引き続き金利は低位で推移するだろう。

1月の債券市場のポイントは、①米国の追加利上げの可能性、②国債需給の逼迫、③日銀の追加緩和期待、と考える。

①(米国の追加利上げの可能性)FOMC参加者の政策金利予想は市場予想よりもややタカ派と考えられる。予想外に米国の経済指標が改善すれば、市場の利上げ期待が高まり、ボラティリティが上昇しやすい点には注意が必要だ。

②(国債需給の逼迫)来年度の国債発行額が減額される中、日銀の国債買入額は増額且つ長期化されることから、国債需給はさらに逼迫することが予想される。そのため、金利には低下圧力が掛かりやすいが、流動性が低下するため、ボラティリティの上昇には注意が必要だ。

③(日銀の追加緩和期待)黒田日銀総裁は物価目標の達成に強いコミットメントを示しており、物価目標の達成時期が後退する中、追加緩和への期待は高まる場面も想定される。

イールドカーブは、日銀が買い入れる国債年限を長期化するため、フラット化しやすいと予想する。

信用スプレッドは、概ね横這いで推移すると予想する。

国内株式

日経平均株価225種東証株価指数(TOPIX)
12月の国内株式市場

12月の株式市場は、FOMC(連邦公開市場委員会)の利上げなどを受けて上昇する局面はあったが、日銀の量的・質的金融緩和補完策の発表後は再び軟調な展開となり、日経平均株価は3.61%の下落となった。

初旬は、円安の進行などを好感し日経平均株価は2万円乗せとなったが、その後、OPEC(石油輸出国機構)の減産見送りによる原油安や期待を下回るECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和などが嫌気され反落した。中旬以降は、FOMCによる9年半ぶりの利上げ決定により米国金融政策の不透明感が薄れたことなどが好感されて上昇したものの、日銀の量的・質的金融緩和補完策の発表後は乱高下する動きとなり、下旬にかけては円高の進行も上値を抑え揉み合う展開となった。

業種別には、水産・農林、空運、食料品などが上昇する一方で、その他製品、パルプ・紙、金属製品などが下落した。

1月の国内株式市場

1月の株式市場は、原油安、新興国経済減速の影響などを受けたリスクオフの動きから、神経質な相場展開が続く可能性がある一方で、法人税引下げなど政府の景気対策の効果が見込まれる。また、コーポレートガバナンスコードの適用は、企業価値向上につながることが期待されよう。企業業績については来期も増収増益が続くとみており、バリュエーション面からの割高感はなく、来期の利益成長を織り込む形での上昇を予想する。

7-9月期実質GDPの改定値は前期比1.0%(年率換算)となり、速報値の▲0.8%から大幅に上方修正された。増額ファクターは設備投資と在庫であり、個人消費は若干減額だがプラスを維持している。政府は、2016年度の実質経済成長率を1.7%と15年度の1.2%から拡大する見込みとし、法人減税の効果などを鑑みた設備投資拡大、賃上げや消費増税前の駆け込みによる個人消費の回復なども想定されている。また、1月の通常国会で成立予定の補正予算案の執行も、景気の押上げ要因となろう。

2015年6月から上場企業に適用されているコーポレートガバナンスコードは、取締役会機能の強化、政策保有株の取扱いの明確化、株主との対話重視などから企業価値向上を促進することが期待される。こうした中で、ROE上昇など資本効率向上に向けた取組みに加え、自社株買いや増配など株主還元強化は、今後も高まっていくことだろう。企業業績については、国内の景気対策の効果に加え、良好な米国経済による下支えもあり、来期も増収増益基調が続くと予想している。

懸念要因としては、資源安や米国利上げなどによる新興国通貨の一段安や同経済の低迷などが考えられる。

外国債券

米10年国債ドイツ10年国債
12月の米国債券市場

12月の米国の長期金利はやや上昇した。月初のECB(欧州中央銀行)理事会で発表された追加金融緩和の内容が、市場の想定を大幅に下回ったためユーロ圏の金利が急騰したことや、イエレンFRB(連邦準備理事会)議長が議会証言で12月の利上げを示唆したこと、また、4日発表の11月雇用統計が予想を上回ったことを受けて米国10年国債利回りは2.3%台半ばまで上昇した。しかし、OPEC(石油輸出国機構)総会で減産が見送られたことから原油価格が下落し、株価も軟調となったため、2.2%近辺まで買い戻され、更にハイイールド債に投資するファンドの解約停止報道からリスクオフの流れが強まり、2.1%台前半まで低下した。その後は15-16日のFOMC(連邦公開市場委員会)を控えてじりじりと上昇する動きとなったが、予想通り利上げが実施され、FOMC参加者が2016年は年4回の追加利上げを見込んでいることが判明すると、市場予想よりタカ派寄りと受け止められ、2.3%台に乗せた。その水準では買い需要が強かったことや、原油と株が下落する動きにつれて一旦2.2%割れまで低下したが、月末にかけて原油と株が戻すと再び2.3%台まで上昇した後、2.27%で引けた。

12月の欧州債券市場

12月の欧州(ドイツ)の長期金利は上昇した。ドイツ10年国債利回りは月初0.4%台で始まったが、3日に開催されたECB理事会で、預金金利の引き下げや債券購入期間延長などの追加金融緩和策が決定されたものの、市場が想定していた引き下げ幅を下回り、月次購入額の増加が見送られたことなどから失望感が高まり、0.6%台後半まで急騰した。更に、米国雇用統計が予想を上回り、12月FOMCでの利上げの確度が高まったことから0.7%台に乗せた。しかしドラギECB総裁が、必要に応じて追加金融緩和を実施すると発言したことや、原油価格や株価の下落でリスクオフの流れとなり、0.5%台半ばまで低下した。その後はFOMCに向けて上昇する米国金利につれて0.7%手前まで上昇したが、予想通り利上げが実施された後は、原油と株の下落を受けて低下する米国金利の動きに連れて一旦0.5%台半ばまで低下し、月末にかけて原油と株が戻すと0.6%台半ばまで上昇して引けた。

1月の米国債券市場

1月の米国の長期金利は横這いを予想する。米国経済は、雇用の改善と堅調な個人消費に牽引されて順調に回復しており、12月のFOMCでは9年半ぶりとなる利上げが実施された。今後は利上げのペースが注目されるが、FOMCによる政策金利見通しでは年間1%の引き上げが見込まれる。経済指標や市場動向に加えて、インフレ動向が鍵となるが、限定的な賃上げ、ドル高、原油安でインフレ率が上がりにくいため、FOMCの見通しよりも緩やかなものになる可能性も考えられよう。利上げが段階的に実施される見込みを背景に、長期的に金利は緩やかに上昇する展開を予想するが、金利上昇時の買い需要も強く、当面は横這いの動きとなるだろう。

1月の欧州債券市場

1月の欧州(ドイツ)の長期金利は横這いを予想する。ユーロ圏経済は、堅調な個人消費に支えられて、緩やかな回復基調を維持している。但し、中国経済の減速懸念や、テロによる影響など先行き不透明感も残っている。12月のECB理事会では、預金金利の引き下げ等追加緩和の実施を決めたが、今後も景気、物価の下振れリスクは依然大きく、一段の緩和拡大への期待が高まるだろう。従って、金利には低下圧力が掛かりやすくなるが、一段の緩和実施に踏み切ることに対するECB内の意思統一は容易でないと見込まれるため、低下は限定的となり、当面は横這いの動きになると予想する。

外国株式

米国S&P500指数ダウ工業株30種平均ドイツDAX指数イギリスFT-SE(100種)指数香港ハンセン指数
12月の米国株式市場

12月の米国株式市場は、S&P指数で1.75%下落した。原油価格の一段安に端を発したハイイールド債に投資するファンドの解約停止報道などが懸念されて売られた。FOMC(連邦公開市場委員会)では市場の予想通りの利上げとなったが、今後の利上げペースを巡る思惑から、振れの大きな展開となった。エネルギーセクターが急落し、素材、一般消費財・サービス等の景気敏感セクターも下落した。一方、生活必需品、電気通信サービス、ヘルスケア等のディフェンシブセクターは上昇した。

12月の欧州株式市場

12月の欧州株式市場は、ECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和が市場の期待を下回る内容となり、他市場をアンダーパフォームした。米国の予想通りの利上げが実施され、今後の利上げが緩やかなペースとなることが強調される中、反発に転じたものの、ユーロの高止まりやマクロの下振れ懸念などが払拭出来ず上値は重くなった。国別では、ポルトガル、デンマークが上昇し、一方、政局懸念でスペインが大きく売られ、その他フランス、イタリアなどがアンダーパフォームした。セクターでは、エネルギー、素材を中心に全セクターが下落する中、ヘルスケア、公益、情報技術などがアウトパフォームした。

12月の香港株式市場

12月の香港株式市場は、0.37%の下落となった。米FOMCによる利上げ観測が高まる中、中国本土市場のIPO再開による需給悪化などが嫌気され軟調に推移したが、米国の利上げが予想通りとなり、不透明感が払拭されると上昇に転じ、中国の中央経済工作会議で政策目標が報じられると、政策への期待感などから堅調な展開となった。

1月の米国株式市場

1月の米国株式市場は、米国の利上げのペースや欧州の追加金融緩和のタイミングを巡り、一進一退でのもみ合いを予想する。サウジ・イラン情勢の緊迫化、原油動向、10-12月期の業績発表、月末のFOMC等市場の注目材料が多く、振れの大きくなる展開も予想される。

1月の欧州株式市場

1月の欧州株式市場は、テロ懸念は継続するものの、一方、追加金融緩和期待が継続する中、ユーロ安からの業績下支えもあり、相対的に堅調な動きを予想する。

1月の香港株式市場

1月の香港株式市場は、月初の中国製造業PMIが若干改善するなど主要マクロ指標に改善の兆候は見られるものの、上場企業の大株主などによる持ち株売却禁止期間の終了など需給面での悪材料で上値の重い中、追加金融緩和期待や重点政策を巡るテーマを中心に物色される展開となろう。

為替動向

為替(ドル/円)為替(ユーロ/円)
12月のドル/円相場

12月のドル/円相場は、円高ドル安となった。月初は123円近辺で推移した。3日のECB(欧州中央銀行)理事会で決定された追加緩和策が市場予想を下回ったため、ユーロが買われたが、対ドル、対円でともに買われたためドル/円は123円近辺での動きが続いた。しかし、4日のOPEC(石油輸出国機構)総会で減産に合意できなかったことから、原油価格が1バレル40ドルを割れ、中旬に30ドル台半ばまで急落すると、リスク回避の動きとなり、ドルは120円台半ばまで売られた。その後は15-16日のFOMC(連邦公開市場委員会)に向けて買い戻され122円台まで戻した。FOMCでは市場予想通り0.25%の利上げが決定され、今後の利上げペースも緩やかなものになるとされたため122円台半ばまで買われたが、18日に日銀が予想外の金融緩和の補完措置を決定すると、一時123円台半ばまで買われた後121円手前まで売られるなど乱高下した。下旬にかけては年末で参加者が減少する中、再び原油価格の低迷によるリスク回避の動きとなり120円台まで売られた。月末にかけて原油と株がやや戻したが、ドル/円は戻らず120円台前半で引けた。

12月のユーロ/円相場

12月のユーロ/円相場は、若干の円安ユーロ高となった。月初は130円近辺で始まったが、3日のECB理事会で決定された追加緩和策が市場予想ほど大胆ではなかったため、ユーロは一気に買い戻され134円台まで急騰した。その後、原油価格下落によるリスク回避でドル/円が売られる一方で、ユーロ/ドルはほぼ横這いだったため、ユーロ/円は133円近辺とやや円高になった。中旬以降は、ほぼ市場の想定通りだったFOMCでの決定と、予想外だった日銀の緩和補完措置、原油価格の低迷を受けて一時131円台までユーロ安円高となった。月末にかけては、ドルに対して円がやや強くなる一方で、ユーロが弱含んだため、ユーロ/円は130円台半ばで引けた。

1月のドル/円相場

1月のドル/円相場は、横這いを予想する。12月のFOMCで利上げが実施され、焦点は今後の利上げのペースに移っている。FOMCの政策金利見通しにある通り四半期に一度利上げが実施されていくのか、3月のFOMCでの追加利上げの有無に注目が集まる。段階的な利上げが実施される見通しを背景に、円安が進行する展開になると見込まれるが、利上げ開始前にドル高基調が続いていたため、材料出尽くしで一旦ドル/円は横這いの動きとなろう。

1月のユーロ/円相場

1月のユーロ/円相場は、横這いを予想する。景気と物価の下振れリスクに対処するため一段の緩和実施が見込まれるECBと、利上げに転じたFRB(連邦準備理事会)の金融政策の方向性の違いは鮮明となることから、長期的にはユーロが売られる展開を予想する。但し、ECB内で一段の緩和実施に踏み込むことに対する意思統一は容易でないことや、FRBの利上げペースも緩やかになると見込まれることから、ユーロ/ドルは横這いの動きとなろう。ドル/円も1月は横這いを予想しているため、ユーロ/円も横這いとなろう。

虫眼鏡

「ひとり」

「おひとりさま歓迎」「おひとりさま旅行代金追加無料」などと目にする機会が増えてきました。自分の趣味の世界を満喫したい時は特にひとりの方が気楽でしょう、といろいろと実行している身とすると「時代がやっと私についてきたな!」と得意気になっているこの頃。やってみて良かったものをご紹介いたしましょう。

①ひとり旅

気楽なのはひとり旅といっても過言ではなく、今となっては私のライフワークの一つとなっていますが、初めてのひとり旅は「ねずみ男(像)」に会いに境港に行った旅でした。ある時、雑誌をぱらぱらとめくっていたら、境港にいる「ねずみ男」の写真と目が合い、「これを見に行かなくては!」と思い立ったのです(理由は未だ不明)。ねずみ男よりも一反木綿が好きなのに。

さて、その旅の懸念であったのは、食事。しかし呑兵衛は鼻が利くのか、行く先々の店が大当たり。地元のご常連さんと共に飲んだり、はたまたカラオケにまで一緒に行ったり、ご馳走になったり。

この旅がなければひとり旅に目覚めることはなかったといっても過言ではありません。人情に触れるひとり旅、最高!

②ひとり飲み

①ができればひとり飲みなんて、楽勝!と思いきや、なかなか旅をしている時ほど大胆になれない内気な私。カウンターひとり、一応女子ですし、周囲の目が気になる年頃もあったのです。「あの人、ひとり飲み?寂しい。」なんて思われるだけでも恥ずかしいじゃないですか。でも、夜の帳が降りれば、喉は乾くし、お腹は減る。 えいや!と思い切ってお店に飛び込んでみれば、なんてことはない、素敵な世界が私を待っていました。ゆるゆると流れる時間に身を任せれば、お酒も進み、お隣さんとの話も弾む。

見渡せば、周囲も結構おひとりの方も多く、なんだ、肩肘張ることもなかった。

今では躊躇せず行きます、ひとり酒。

③ひとりテーマパーク(東京ディズニーシー)

テーマパークにひとりなんて考えられない!と思っていました。だってみんな楽しそうに話をしながら歩いたり食べたりしていますから。

でも、ひとりで行ったら好きなアトラクションに乗ったり、パレード見たり、食べたり飲んだりできる!と理由もなく気分が盛り上がり、ノリのまま実行に移すことに。

入場前に並んでいた時は流石に手持無沙汰にはなりましたが、夢の国に一歩入れば、そこはパラダイス!キャラクターたちとも写真を撮って大満喫。

唯一の失敗は、お酒を頼んだ時。グラスでは足りない、でもボトルでは(昼からは)多い・・・。数分悩んで、ビール+グラスワインでその場を落ち着かせましたが、結局、何となく物足りない気分となり、最初からボトル1本にすればよかったなと後悔したことでしょうか。次からは最初から1本頼むぞ、飲むぞ。

そんなひとり満喫な私でも踏み出せない一歩がカラオケ。簡単そうで意外にハードルが高いと思います。歌うのもひとり、盛り上げるのもひとり、次の曲もひとり(孤独!)。

ということで、強い自分になるために2016年の抱負。

「ひとりカラオケに行く」

日々邁進していきたいと思います。