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米国の景気指標は悪化を示すものが目立ち、景気後退懸念が強まっています。特に、非農業部門雇用者数は1月、2月と2ヶ月連続で減少しており、3月の数字がどうなるか注目されます。もう一つの重要指数である鉱工業生産は、前年比でプラスを保っていますが、伸び率は頭打ちとなっており、このまま低下が続けば景気後退となる可能性が高そうです。
今月の主なポイントは以下の通りです。
・4/4 米雇用統計・・・雇用者数の減少が続くか
・4/11頃 G7(ワシントン)・・・金融市場の混乱、為替変動に対する対応策協議
・4/16 米鉱工業生産・・・前月に続き減少となるか
・4/29 米FOMC(連邦公開市場委員会)・30日まで・・・追加利下げが予想される
・4/30 日銀展望レポート・・・成長率見直し、下方修正か
・4月中旬〜 米欧金融機関1-3月期決算・・・追加損失がどの程度となるか |
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《3月の国内債券市場》
3月の債券市場は、前半は日米の景気後退懸念、金融不安から上昇基調で推移し、後半は揉み合いとなった。10年国債利回りは1ヵ月で0.08%低下(債券価格は上昇)した。
前半は、米国雇用統計の下振れによる景気後退懸念や大手証券会社の実質的破綻による金融不安、急速な円高から、10年国債利回りは1.2%台前半まで低下した。後半は、米国で金融支援策が実施されたことから金融不安がやや後退し、1.2%台半ばを中心に揉み合いとなった。
イールドカーブは、米国の追加利下げや日銀による利下げの思惑から中期ゾーン金利が低下し、スティープ化した。
一般債市場は、米国金融市場の混乱により海外クレジットスプレッドが急拡大したことを受けて信用スプレッドは拡大し、収益が悪化した。
《4月の国内債券市場》
4月の債券市場は、日米の景気動向や金融市場、金融政策の動向を受けて、レンジ内での神経質な展開を予想する。10年国債利回りは1.10〜1.45%で推移しよう。4月の債券市場のポイントは、@金融市場の動向、A今後のファンダメンタルズ動向、B日米欧の金融政策と考える。
@(金融市場の動向)では、今後は海外金融機関の業績動向に注目する。4月中旬以降の決算発表で損失が限定的であれば金融市場の安定化期待が高まると考えられるが、損失が予想以上に拡大した場合には、金融市場の混乱が継続する可能性がある。但し、米国で追加的な金融支援策が実施された場合、金融市場の安定化を下支えよう。
A(今後のファンダメンタルズ動向)では、米国では景気後退懸念が継続している。今後は、特に米国の個人消費や雇用の動向に注目する。但し、米国の減税や金融緩和が景気を下支えよう。国内では円高による企業収益悪化が懸念されており、今後の為替市場の動向には注意が必要だろう。
最後にB(日米欧の金融政策)では、米国は追加利下げ観測が継続しているが、欧州では金利据え置き観測がやや強まっている。日銀は現状の政策金利を継続すると予想するが一部利下げの思惑も浮上している。今後は、欧米の金融政策動向に加えて、空席となっている日銀総裁人事に注目する。
イールドカーブは、米国の追加利下げ観測や日銀による政策金利の据え置きから、スティープ化基調で推移すると予想する。
信用スプレッドは、海外クレジット市場の混乱から拡大する場面があるものの、金融市場の混乱が落ち着けば水準的に割安感があることから、小幅拡大から横這い圏で推移すると予想する。
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《3月の国内株式市場》
3月の株式市場は、米景気後退懸念や円高、原材料価格の高騰を背景とする企業業績悪化懸念により輸出関連株を中心に大幅な調整となった。初旬、「米下院民主党が質の悪化した住宅ローンを政府が買い取る案を協議している」との報道などで、一時反発した。しかしながら、根強い米景気の後退懸念、リスク許容度の低下した海外投資家の見切り売りが続いたことで、投資家心理はなかなか改善に向かわなかった。
中旬には、米欧5つの中央銀行が短期金融市場への資金供給策を拡大するとの発表があったものの、国内外の景気の先行き不透明感を払拭するには至らなかった。こうした中、米証券会社の株価下落を背景とする信用収縮懸念の再燃から、1995年8月以来の急激な円高・ドル安となり、日経平均株価は、約2年7ヵ月ぶりに12,000円を割り込む場面もあった。
下旬にかけては、米証券大手の決算内容が市場予想を上回ったことや、FRB(米連邦準備理事会)の利下げにより過度の信用不安が後退し、米国株市場が落ち着きを取り戻すのと歩調を合わせ、日経平均株価も回復の兆しを見せたものの、持続はしなかった。
業種別には空運が比較的堅調な一方、非鉄金属、その他金融、石油石炭等が下落した。
《4月の国内株式市場》
4月の株式市場は、引き続き海外市場の動向、為替、原油動向などに左右される不安定な展開が継続しそうだ。
足元でマクロ、ミクロの見通しが悪化傾向を示す中、依然として下値リスクは残っている。特に、4月1日発表予定の日銀短観で景況感の悪化が確認されるようであれば、月初から弱含む可能性もある。PBR1倍割れの銘柄が続出していることや、予想配当利回りが国債の利回りを上回るなど、バリュエーション的には割安感が出ているが、5月にかけて2008年3月期決算の発表が一巡するまでは積極的な買いは想定し難いのが現状だ。
企業業績については、今年度以降の動向が焦点となろうが、期初会社計画については保守的な内容となりそうだ。したがって、物色動向は選別色を強めたものとなりそうである。需給面では、裁定取引に伴う現物株の買い残高が大幅に減少しているなど好転の兆しが見られることから、海外の株式市場や為替動向が落ち着きを取り戻せば、今年度以降も好業績が見込まれる企業を中心に見直されるであろう。引き続き、増配や自社株買いなどにより企業価値を高める動きも好感されそうだ。
中旬には、欧米金融機関の決算発表が予定されている。証券化商品の損失拡大に歯止めが掛かったかどうかを見極めるうえで注目が集まるだろう。 |

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《3月米国債券市場》
米国の長期金利は低下した後、上昇した。雇用統計を始め悪い経済指標が出たことに加え、金融機関やヘッジファンドの破綻懸念が高まったことで金融市場が混乱し、中央銀行が新たな資金供給策を打ち出す等したが、実際に大手証券会社の資金繰りが悪化し、信用不安が高まったことで長期金利は大幅に低下した。その後、FRB(米連邦準備理事会)が大幅利下げを行い、株価が上昇したこともあり金利は小幅ながら上昇した。
《3月欧州債券市場》
欧州の長期金利は低下した後、上昇した。引き続きECB(欧州中央銀行)がインフレ警戒姿勢を継続したものの、米国発の金融市場の混乱で欧州の長期金利も低下した。しかしその後は、米国金利の上昇や利下げ期待の低下で長期金利は上昇に転じた。
《3月英国債券市場》
英国の長期金利は方向感のない動きとなった。米国発の信用不安の高まりから英国の長期金利も月初において低下した。しかしその後は、金融機関の資金繰り悪化の噂や国債発行予定額の増額、米欧金利の上昇等で英国の長期金利は方向感のない動きとなった。
《4月米国債券市場》
米国の長期金利は横這い推移を予想する。サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題はもはやあらゆる分野へ伝播し、マクロ経済、金融市場に大きなショックをもたらしている。中央銀行は潤沢な流動性供給、大幅な利下げを行っているが、傷ついた信用を回復させるには至っていない。一方、物価面ではドルが弱含んでいることから原油価格の上昇が止まらず、その他コモディティ価格の上昇にも繋がっており、インフレ圧力が高まっている。こうしたことから、長期金利は低下圧力を受けつつも方向感のない動きとなるだろう。
《4月欧州債券市場》
欧州の長期金利は横這い推移を予想する。欧州においては米国を震源とする金融市場の混乱で長期金利も影響を受けているが、足下の景気がとりわけ悪化をしていたり、ECBのスタンスが顕著に変化した様子はない。こうしたことからインフレに対する警戒、デカップリングが続けば金利には上昇圧力がかかるだろう。しかしながら、欧州の金融機関も少なからず痛んでいるものと思われ、景気に対する懸念も当然高まると思われることから、金利が大幅に上昇することもないだろう。
《4月英国債券市場》
英国の長期金利は横這い推移を予想する。英国でも米国を震源とする金融市場の混乱で金利が方向感なく推移しているが、インフレ懸念もあり積極的な利下げの見方は後退している。従って、欧州金利同様、現状の水準からは上昇圧力がかかる可能性があるが、米欧金利の動きに追随しレンジ内の動きとなろう。
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《3月の米国株式市場》
3月の米国市場は、S&P500指数で0.60%の下落となった。住宅ローン会社やプライベートエクイティ会社傘下のファンドがデフォルト通知を受けたこと、大手証券会社への緊急資金供給策が発表されたこと等から信用収縮懸念が拡大し、市場を圧迫した。一方で、FRB(米連邦準備理事会)が各国中銀と協調し、最大2,000億ドルの追記流動性対策を実施すると発表したこと、予想を上回る大手投資銀行の決算発表が相次いだこと、大手証券の買収提示価格の引き上げにより買収の早期決着が現実化したこと等が好感された。これらの強弱材料が交錯しボラタイルな展開となりながら、月間ベースでは小幅な下落となった。
《3月の欧州株式市場》
3月の英国市場は、3.10%の下落となった。前半は信用収縮懸念の拡大や、世界的な景気減速による需要の落ち込み懸念から商品関連株が売られ、2005年11月以来の水準まで下落した。後半には、米投資銀行による予想を上回る決算発表が相次いだことや、米大手証券の買収提示価格の引き上げ、英中央銀行を含めた欧州主要中銀が流動性供給姿勢を表明したこと等が好感され反発したものの、月間ベースでは下落となった。
3月のドイツ市場は、3.16%の下落となった。前半は信用収縮懸念の拡大や、過去最大の上昇率となったユーロ圏2月CPI、大手エンジニアリング会社による業績見通しの下方修正等が嫌気され、2006年10月以来の水準まで下落した。後半においては、英国市場と同様の要因で反発したものの、月間ベースでは下落となった。
《3月の香港株式市場》
3月の香港市場は、6.09%の下落となった。前半は世界的な信用収縮懸念の拡大や中国人民銀行による引き締め観測、チベット自治区での情勢不安等が嫌気され、大幅下落となった。後半には、前半に売り込まれたことによる割安感や信用収縮懸念の後退、大手通信の好決算発表等が好感され反発したものの、月間ベースでは下落となった。
《4月の米国株式市場》
4月の米国市場は、3月末時点からの横這いを予想する。月末のFOMC(連邦公開市場委員会)では利下げが予想されるものの、金融セクターを中心に1-3月期決算への不透明感が依然強い。企業業績発表や主要なマクロ指標等が注目されながら、ボラティリティが高い展開となり、月間を通じては横這いになることを予想する。しかし、一段と急速な景気減速を示すマクロ指標等があれば、投資家のリスク回避的な姿勢が強まり、売り込まれる可能性もある。
《4月の欧州株式市場》
4月の英国市場は、世界的な景気動向や信用収縮に関連したニュース等から資源銘柄や金融銘柄を中心に上下する展開が予想されるが、米国市場に牽引され横這いを予想する。主要なマクロ指標、原油・商品価格動向が注目される。
4月のドイツ市場は、ユーロ高の状況が継続している中、依然としてECB(欧州中央銀行)はインフレ警戒姿勢を継続していることから、今後の景気に対する懸念の拡大を見込み下落を予想する。
《4月の香港株式市場》
4月の香港市場は、米国や中国の金融・経済動向が注目される中、中国当局のインフレに対する強気なスタンスにより追加的な金融引締めの懸念は払拭されず、下落を予想する。 |

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《3月のドル/円相場》
3月のドル/円相場は、ドルが下落した。米国の雇用統計を始め悪い経済指標で景気後退懸念が高まったことに加え、金融機関の破綻懸念等で信用不安が増したことからドルが弱含み、ドル円は一時95円台まで下落した。その後FRB(米連邦準備理事会)が大幅利下げを行い、株が大きく上昇したこと等もありドルは小幅買い戻された。
《3月のユーロ/円相場》
3月のユーロ/円相場は、ユーロが下落した。米国において景気後退懸念が高まったのに加え、金融機関の破綻懸念等で信用不安が増したことからドル/円が大幅に下落し、ユーロ/円も連れて下落した。ただし、ユーロは対ドルで最高値を更新しながら大きく上昇したこともあり下げ幅は限定的で、月末にかけてはドル円が買い戻されたこともあり、ユーロ/円も上昇した。
《3月のポンド/円相場》
3月のポンド/円相場はポンドが下落した。ユーロ/円相場同様、米国の景気後退懸念と信用不安でドル/円が下落したため、ポンド/円も吊られて下落した。月末にかけてはドル円が買い戻されたこともありポンド/円も下げ止まった。
《4月のドル/円相場》
4月のドル/円相場は、ドルの下落を予想する。米国のサププライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題は、米国経済や金融市場に大きなダメージを与え、金利も低下したことからドルの妙味は非常に薄くなったと言える。ユーロ/ドル相場が最高値を更新し続けているように、スピードが速い分、ポジション調整で小幅ドルが買い戻される場面もあろうが、基本的にはドルは弱含みで推移するだろう。
《4月のユーロ/円相場》
4月のユーロ/円相場は、ユーロの小幅下落を予想する。米国の景気後退懸念、金利低下でドルに対する妙味が薄くなっていることから、ユーロは対ドルでは強含むだろうが、ドルの円に対する下落がそれを上回り、ユーロは対円で小幅な下落となろう。
《4月のポンド/円相場》
4月のポンド/円相場はポンドの小幅下落を予想する。ユーロ/円相場同様、ポンドは対ドルでは強含むと思われるが、ドル/円が下落することでポンド/円は小幅下落となるだろう。
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『拝啓 次世代の人類様』
◆キリン
「キリン」は地上で最ものっぽな動物です。実は、生物学上においては大きく「牛」の仲間に分類されているのです。このことは少しばかり理解しにくいのですが、キリンはどうやら「モ〜〜」と鳴くらしいので、そうなのかなと思ってしまいます。また、キリンの種類は現在9種類が発見されており、これらは住んでいる場所や模様のちょっとした違いで分けられているそうです。日本の動物園では、「マサイキリン」や「アミメキリン」が多く見ることができます。
ところで「キリン」はいつからのっぽになったのでしょうか。昔、キリンの先祖は首が短かったことが判っています。それは今から僅か200年前に生存していた首の短いキリンの先祖の化石が発見されているためです。ダーウィンの進化論を当てはめると、「生物の首は、長い方が遠くを見渡せるし敵をいち早く発見することができる。また高いところにある木の葉も食べられるため、必然的に生存率が高くなる」という理由で自然淘汰が行われ、現在のような「長い首の生物に進化した」ということになります。
しかし、このダーウィンの進化論には弱点がありました。中途半端に首の長いキリンの化石が、未だに見つかっていないのです。これはキリンに限った話ではありません。他の生物でも、進化の過程がわかる中間的な生物の化石が発見されていないものも多いのです。このような中間体が見つからないことを「ミッシング・リンク」と呼びます。
ダーウィンの進化論に対して異論を唱える学者もいます。彼らは「進化の過程にある中間体がいないのは、進化は突然変異によるものだ」と主張しています。つまり、ある日突然に首の短いキリンが首の長いキリンを生んだという説です。私はこの意見に賛成なのですが、突然変異が原因だったとすると、もっと多様なキリンの化石が発掘されていても良さそうに思えます。例えば、妙に太ったキリンや丸顔のキリン・・・。そうそう短足のキリンも是非見てみたいものです。いまのところ学会では、ダーウィンの進化論のほうが優勢で、「中間体が見つからないのは発掘調査が十分でなく、まだ見つかっていないだけ」ということで落ち着いているようです。
◆人類の進化
我々人類は、キリンよりももっと不可解な生物かもしれません。人類はほ乳動物の中で霊長類に分類されていますが、その霊長類が出現したのは今から約6500万年前、恐竜が絶滅する少し前と言われています。人類が直立2足歩行するようになったのは、400〜 500万年前に生きていた「アウストラロピテクス」とよばれる猿人からで、このころから独自の進化を始め、脳の容量も増えきたようです。我々ホモ・サピエンスの最も近い近縁種とされるのが10万年前から3万年前までヨーロッパや中東で暮らしていたと考えられている「ネアンデルタール人」です。身長は160cmくらいですが、筋肉隆々で体重は100kg超、脳も我々より大きかったのですが優秀だったかは判りません。そして我々の祖先である「クロマニヨン人」です。登場したのは4万年前なので、ネアンデルタール人とは1万年ほど共存していたことになります。かつて、ネアンデルタール人は我々の先祖と考えられていましたが、DNA解析によって全く別系統の人類であることが知られています。つまり我々ホモ・サピエンスの先祖を探っていくとクロマニヨン人で突然に途絶えてしまうことになるのです。
一方、ネアンデルタール人の行方もわかっていません。一応、滅亡したと考えられているのですが、その有力な滅亡説は次の3つです。
@クロマニヨン人とネアンデルタール人の間で闘争などが起き、クロマニヨン人がネアンデルタール人を滅ぼした。
Aクロマニヨン人とネアンデルタール人は長期に共存して混血が進んだ。その結果、ネアンデルタール人はクロマニヨン人に吸収され、独立した生物類としては消えてしまった。
Bクロマニヨン人とネアンデルタール人は別々の集落を作り生活し、お互いに干渉することはなかった。ただネアンデルタール人は喉の置く(上気道)が短く、言語の発声能力(コミュニケーション能力)が低かった。このため技術や文化を創ることが出来ずに行き詰まり、やがて自滅していった。
◆病気と人類
世の中には様々な病気があります。その中には、癌や白血病など生命を脅かす可能性のある病気やそうでない病気もあります。また先天的な病気と後天的な病気に区分することもできます。先天的な病気としては、遺伝子の異常に起因しているものが多くあります。よく知られているものとして水痘症やダウン症です。また小人症の一種で、軟骨無形成症というのもあります。これらは外見である程度判断ができる病気ですが、外見では判りにくい生殖機能等の障害が起こりやすいターナー症候群(女性だけ)やクラインフェルター症候群(男性だけ)というのや、プラダー・ウイリー症候群という重度の肥満になりやすい病気もあったりします。遺伝子の異常は、一般に「健常者」と呼ばれる人であっても少なからずあるようです。ですから乱暴な言い方をすれば、それが病気として判断されるか、されないか、或いは現時点では病気であると認められているか、いないかというレベルのような気もします。つまり皆、何らかの病気持ちなのです。
私は軟骨無形成症の患者を数多く知っています。彼らは背が小さいので自動販売機にお金を入れることもできません。ですから電車の切符も傍にいる人を捕まえて買ってもらっています。また洗濯する時には、洗濯機から洗濯物を取り出すための脚立とマジックハンドが欠かせません。当初、私は気の毒だなと思っていましたが、彼らは明るく笑い飛ばすので、今ではこれも個性と思っています。
遠い昔、ネアンデルタール人もクロマニヨン人もお互いを変な人間と思っていたかもしれません。その後、ネアンデルタール人は滅びクロマニヨン人は生き残りました。そして生き残った理由が筋力や脳の大きさとは無関係でした。これと同じように、我々が病気だと考えている人たちは、実は次世代の人類かもしれません。突然変異で生じた異常な遺伝子の中には優勢遺伝もあるので、次の世代に半分の確立で引き継がれるのです。かつて、太ったキリンや丸顔のキリン、短足のキリンがいたかもしれないように、我々は次の進化に向けてあらゆる可能性を探っているのだと思います。我々はその進化の過程を、健常者と呼ばれる人たちと異なることを、病気と呼んでいるだけかもしれません。
きっと次の人類は我々の眼の前にいるのです。
頑張れ!次世代の人類!
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