会社案内

ご挨拶

当社は富国生命の子会社として1986年に設立以来、多くのお客さまに支えられ、その資産運用のお手伝いをさせていただいております。様々な市場変動や経済状況の変化に直面しつつお客さまをはじめとする皆様方のご支援により今日まで業務を継続できていることにまずは深く感謝申し上げます。

2020年からの新型コロナウイルスの蔓延により、様々な形での人の移動や人と人との接触が制限され、接客業や旅行業を中心として経済的にも大きな影響が出ています。ジョブセキュリティや収入の不安に対しては政府などがこれまでにない大きな財政支出を行うなど一定の対応がとられており、またワクチン接種の進展によって徐々に行動制約の解除が期待されつつあるなかで、2021年においては事態が徐々にかつての状況に戻っていくことが予想されます。しかし一方で、緊急避難的に生活の流れを変えることになった結果として、我々はいくつかの新たな発見をしました。テレワークやオンラインミーティングなどが普及し、オフィスのありかたや、居住のテーマなどを含め従来の働き方や生活の仕方とは異なる新たなスタイルが定着しつつあります。

資産運用の世界においては、こうしたパンデミック時の大規模な財政支出や金融緩和、そして人々の時間的余裕の増加により、個人などを中心に資産運用の世界に一定規模の資金を流入させる結果となったと思います。これまで機関投資家やいわゆるプロの専権だったエリアでも個人がその存在感を見せる場面も出てまいりました。そしてサステナビリティが大きなテーマとなる中、これをめぐる企業や投資家の行動に大きな変化が見られつつあります。株主による法廷闘争や株主提案によって気候変動に対する一定の行動を求められる企業が増えてきました。ガバナンスをめぐる論点も加わり、まさにESGへの考慮がより強く企業行動を変化させてきており、当社のESG投資への長年の取り組みがようやく形をもって開花する時代が来たと感じます。

我々は、こうした資本市場における主たるプレーヤーの変化と彼らが考慮する要素の変化が今後の資産運用にもたらす変化を冷徹に読み解き、新しい市場にきちんと対応し、お客さまの期待に応えるべく、これらの内容を含む資産運用の高度化というテーマに引き続き取り組んでまいります。また大切なお客さまの資産の管理に疎漏がないよう、内部統制や内部管理体制の充実と徹底に努めてまいります。スチュワードシップ活動やエンゲージメント活動に関しては、責任投資委員会の議論に基づき外部有識者も交えて利益相反等の管理をおこないつつ、投資成果においてお客さまにより良い結果を提供できるように日々議論を深めてまいります。これらの内容を実行し、お客さまへの最高のサービスと満足の提供に努めていく所存です。

これらの実現のため、当社は、フコク生命グループの共通の価値観である「お客さま基点」に基づいた『「お客さま基点」の業務運営方針』のもと、「一歩先の未来」を見据えたお客さまの利益を追求してまいります。今後もお客さまに資産運用における様々なアイデアやお手伝いを提供するにあたり、従来にも増して当社役員従業員一丸となって日々研鑽を重ねレベルの高いソリューションをご提供できるよう努力してまいります。引き続き皆様方からのご支援ご鞭撻を御願い申し上げます。

代表取締役社長奥本郷司

代表取締役社長
奥本 郷司